フィンランド デザイン展に行ってきた
フィンランドデザイン展が渋谷Bunkamuraでやっていたので行ってきた。
関心したのは、女性デザイナーがフィンランドデザイン界に沢山いたこと。展示でわざと女性比率多くしているのか、他の国より実際多かったのか不明なので後日調べるけど、とっても良い。
女性に権利が与えられ始めたのなんてつい最近だから、絵画、建築、アートの世界も代表的作品は基本作者が男性。たまに女性が出てくるけど、裕福な家庭でお家が芸術にも理解があるとか、旦那様が芸術家とかに限られてる。どうしてフィンランドではこんなに女性が活躍したんだろう?そこに興味が湧いた。
あと、フィンランドデザイン・デザイナーの作品は知ってたけど、
シンプル・機能的・量産可能の追求
カラフル・キャラクター・装飾あり
と流行りが変わっていったのが分かったのも良かった。どんなに良いものでも悲しいかな人は慣れるし、飽きるから。
大きなデザインの流れはどこの国でもシンプル→ゴテゴテなんだろうけど、その時のデザイナーさんや今までの潮流によって他国とは異なるものが代表作として出てくるのが面白い。
作品としては、ルートブリュックの作品が大好きなので楽しみにしていたんだけど後期のブロックを置いていく作品と暗めの陶器の作品のみだったのでもっと他のも見たかった。
でも、嬉しいこともありまして。家で使っているグラスがルートブリュックの旦那様タピオ・ヴィルカラの作品だったんです。展示で発見して「あ、うちのグラス飾られてる!?」って興奮しました。
フィンエア内のビジネスクラスで使われているグラスらしく、あまりにもキレイで個性的だったからとお土産でもらってから割れても買い直して使っているグラス。さらに愛着が湧きました。
あとはイッタラの線があるグラスは気泡をごまかすために入れたとか、アルバアアルトの椅子は呼吸が楽な角度にしているとか、スタッキングできるように作ったとか、デザイナーの工夫についての雑学が良かった。
あと、カイピアイネンのお皿。これを見て初めて「お皿も陶器作品なんだ。観賞用の皿とはこういうことか」と実感。今まで大きなお皿を飾ってあるご飯やさんに行っても「でっかいなー作るの大変だろうな」くらいにしか思わなかったけど、あまりにも美しくて惹き込まれる作品たちに圧倒された。
いつか居間にこのお皿を置いて眺めて愛でたいな。
洋服部門はマリメッコの「うち、流行りとか追いかけないんで」スタイルでテキスタイルと洋服を作っていた姿勢がカッコよくて、流行り廃りのないデザインを作る・着る精神が良かった。マリメッコのワンピース似合う気がしないけど、ワンピース買ってみるか。
思いの外よくてホクホクしたフィンランドデザイン展。東京は1月末までですが、オススメ。