クウネルアソブ

東京のはずれから愚にもつかないことを徒然に

1ミリの後悔もない、はずがない を読んだ

 

1ミリの後悔もない、はずがない

1ミリの後悔もない、はずがない

 

 

内容は、中学時代を数人の立場で語り、その後大人になったそれぞれが今の生活と中学時代を思い出して語る

読んでいて中学・高校時代の自分と大人になった自分が小説の中で行き来した


泣けてきた。なんでだか考えた

 

中高と田舎に住んでて、兄弟には軽口で蔑まれ、他人に容姿について褒められることがあってもイマイチ腑に落ちなかった。人から好かれてもどこか人ごとみたいな感じがして、自分が「カワイイ」とか「キレイ」とかに当てはまることはないと思ってた。好きって感情を持たれるのが居心地悪かった。

 

高校の時、事あるごとに褒めてくれる人と付き合った、年上だった。ゆっくり、しみじみ彼なりに私のいいところを褒めてくれる。彼と過ごした一年間で自分に自信が持てた。容姿がどうとかじゃなく、自分に自信がなかったから、今まで他のものも全てに自信が持てなかったんだと気付いた。このヒリヒリした心があったまる感じが、小説の一部に重なった。

 

彼と出会っていなかったら、多分私は心を開くことがなかなかできない、気難しいやつになってたんじゃないかと思う。色々あって、沢山泣かされたけど、一緒にいる時間を大切にしてくれて、ちゃんと好いてくれてることを示してくれて、自分の好きな事に挑戦して楽しんでる人だった。自由で、おしゃれで、屈託のない笑顔を見せる人。ちょっと褒めすぎだけど、私の人生に現れてくれて感謝してる。

 

それから、なんで今の彼のことが好きなのかも分かった気がした。何かあると親か?ってくらい本気で心配して、たまにケンカすると私の辛辣な言葉にいちいち傷付いて、でも自分の中で消化させようとしてもがいてるのが分かる。大切な人を真っ先に考えて自分のことを置いてけぼりにする。なんでそんなことが出来るのか、どう育ったらそうなるのか分からないけど、なるべく彼を悲しませたくないし、自分の事を大切にしてほしいから私が気にかけるようにしてる。出来る限り、精一杯だけど。

 

ネタバレになってしまうけど、最後の桐原の手紙がまた泣けた。

純粋でまっすぐな気持ちが心に沁みた。

スタバ書店で手に取り、途中まで読んで気になって探したら近くの本屋にもkindleにも無くて通販したよ

久しぶりに一気に読んだ小説でした。とても満足

 

あー明日もまた頑張ろう